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日別アーカイブ: 2026年7月17日

南林塗装のよもやま話~外壁・屋根・鉄部・木部~

皆さんこんにちは

南林塗装の更新担当の中西です。

 

~外壁・屋根・鉄部・木部~

 

塗装工事で使用される塗料には、さまざまな種類があります。

外壁用、屋根用、鉄部用、木部用、室内用など、塗る場所や素材によって必要な性能が異なります。

同じ外壁でも、モルタル、窯業系サイディング、金属サイディング、ALCなど、下地の種類はさまざまです。

屋根にも、スレート、金属、瓦などの違いがあります。

塗装業者には、塗料の名前や価格だけで判断するのではなく、建物の素材、劣化状態、周辺環境、希望する耐久性などを考え、適切な塗装仕様を組み立てる技術が求められます🔍

今回は、素材別の塗料選びと施工技術についてご紹介します。

塗料は複数の成分でできている

塗料は、色をつける顔料、塗膜を形成する樹脂、塗りやすさを調整する溶剤や水、機能を加える添加剤などで構成されています。

樹脂の種類によって、耐候性、柔軟性、光沢、価格などが異なります。

また、水で薄める水性塗料と、専用の溶剤を使う溶剤系塗料があります。

水性塗料は、においを抑えやすく、住宅や室内で使用しやすいことが特徴です🌿

溶剤系塗料は、素材や製品によって高い密着性や耐久性を持つものがありますが、においや火気への注意が必要です。

「水性だから弱い」「溶剤系だから必ず強い」と単純に決めることはできません。

製品ごとの性能、施工場所、既存塗膜との相性などを確認して選びます。

モルタル外壁の塗装技術

モルタル外壁は、セメント、砂、水などを使用してつくられています。

建物の動きや乾燥によって、ひび割れが発生することがあります。

塗装前には、ひびの状態を確認し、適切に補修します。

下地の細かな動きへ追従しやすい弾性塗料や、微細なひびを埋める下塗り材を使用する場合があります。

しかし、弾性が高ければどこでもよいわけではありません。

下地内部に水分が多い場合、密閉性の高い塗膜によって膨れが起きる可能性があります💧

建物の状態と通気性を考え、塗料を選ぶことが大切です。

モルタル特有の模様を残すのか、滑らかな仕上げにするのかによって、ローラーや吹付けなど施工方法も変わります。

サイディング外壁の塗装技術

窯業系サイディングは、住宅の外壁に広く使用されています。

表面には工場塗装が施されていますが、紫外線や雨によって少しずつ劣化します☀️

塗り替えでは、表面の状態、目地シーリング、反りや割れなどを確認します。

サイディングには、色や模様を生かしたクリヤー塗装を行う場合があります。

透明な塗料で保護するため、既存のデザインを残せます。

ただし、色あせや補修跡が進んだ状態では、透明塗装をしても劣化がそのまま見えます。

劣化が軽いうちに施工する必要があります。

色付き塗料で塗り替える場合は、下塗り材と上塗り材の相性を確認し、目地や端部まで均一に仕上げます。

金属サイディングと屋根の塗装

金属製の外壁や屋根は、軽量で耐久性がありますが、塗膜が傷むとさびが発生する可能性があります。

施工前には、さびや古い塗膜をケレンで除去し、表面の粉じんや油分を取り除きます。

その後、金属用のさび止め塗料を施工します🔨

金属は、太陽光によって表面温度が高くなります。

屋根では、熱を反射しやすい遮熱塗料が使用されることもあります。

ただし、遮熱塗料を塗れば、室内温度が必ず大幅に下がるとは限りません。

屋根の構造、断熱材、換気、建物の立地などによって効果は変わります。

塗料の機能だけを強調せず、建物全体の条件を説明することが重要です。

スレート屋根の塗装技術

住宅の屋根に使われるスレート屋根は、表面塗膜が劣化すると水を吸いやすくなり、コケや色あせが目立つことがあります。

高圧洗浄で汚れを落とし、割れや欠けを補修してから塗装します。

下地への吸い込みが強い場合は、下塗り材を十分に塗布する必要があります。

吸い込みが止まらない状態で上塗りを行うと、光沢むらや密着不良につながります。

屋根材の重なり部分を塗料で完全にふさいでしまうと、内部へ入った水分が排出されにくくなる可能性があります。

必要に応じて、屋根材の隙間を確保する部材や作業を取り入れます☔

塗ることだけでなく、水の流れを妨げない施工が大切です。

鉄部にはさび止めと上塗りを組み合わせる

鉄骨、手すり、階段、シャッターなどの鉄部では、さび止め塗料と上塗り塗料を組み合わせます。

さび止めは、鉄と水分や酸素の接触を抑え、腐食の進行を防ぐ役割があります。

上塗りは、さび止め層を紫外線や雨から守り、色や艶を整えます🛡️

鉄部の角、溶接部、ボルトまわりは、塗膜が薄くなりやすい場所です。

広い面を塗る前に、刷毛で先行塗装を行うことがあります。

ローラーが入りにくい隙間や裏側まで確認し、塗り残しを防ぎます。

鉄部は小さく見えても、腐食が進むと安全性へ影響するため、丁寧な施工が必要です。

木部に合わせた塗料選び

木材には、木目を生かす浸透型塗料と、表面へ塗膜をつくる造膜型塗料があります🌳

浸透型塗料は、木材へ染み込み、自然な質感を残しやすいことが特徴です。

ウッドデッキや木製外壁などに使われますが、定期的な塗り直しが必要になることがあります。

造膜型塗料は、表面に膜をつくって木材を保護します。

色や艶を整えやすい一方、木材の動きや水分によって割れや剥がれが起こる場合があります。

既存の塗装方法と木材の状態を確認し、適切な材料を選びます。

木材が湿った状態では、塗料が密着しにくいため、乾燥状態も重要です。

室内塗装の技術

室内の壁、天井、建具、家具などにも塗装が行われます。

室内では、外部ほど雨や紫外線の影響を受けませんが、におい、乾燥時間、汚れの付きにくさなどが重要です🏠

住宅、病院、保育施設、飲食店など、使用する場所によって求められる性能が異なります。

低臭タイプ、汚れを拭き取りやすい塗料、抗菌性などを持つ製品が選ばれることもあります。

ただし、機能性を持つ塗料であっても、清掃や換気が不要になるわけではありません。

室内では、家具、床、照明、設備などへの飛散を防ぐため、特に丁寧な養生が必要です。

作業中と乾燥中には換気を行い、利用者への影響を抑えます🌬️

刷毛・ローラー・吹付けを使い分ける

塗装方法には、刷毛、ローラー、吹付けなどがあります。

刷毛は、角、細部、狭い場所、金物まわりなどを丁寧に塗るのに適しています🖌️

ローラーは、外壁や天井などの広い面を効率よく塗れます。

毛の長さや材質によって、塗料の含み方や仕上がりが変わります。

凹凸の大きい外壁には長めの毛、平滑な面には短めの毛が使われることがあります。

吹付けは、複雑な模様や広い面を均一に仕上げやすい方法です。

一方で、塗料の飛散が広がりやすいため、養生と風の管理が重要です。

施工場所や仕上げに合わせて、複数の方法を組み合わせます。

塗料の希釈と攪拌

塗料は、決められた割合で希釈し、十分に攪拌して使用します。

薄め過ぎると、必要な膜厚や隠ぺい力を確保できない可能性があります。

反対に粘度が高過ぎると、刷毛やローラーの跡が残ったり、作業性が低下したりします。

製品の仕様と気温、施工方法に合わせて調整します📏

二液型塗料では、主剤と硬化剤を正しい比率で混ぜます。

配合を誤ると、十分に硬化しない、べたつきが残るなどの不具合が起こります。

混合後に使用できる時間が限られているため、施工量に合わせて必要な分だけ作ります。

底に顔料が沈んでいる場合があるため、使用前と作業中にも適切に攪拌します。

塗膜の厚みを確保する

塗料には、性能を発揮するために必要な塗布量や膜厚があります。

色が付いていれば十分というわけではありません。

材料を薄く伸ばし過ぎると、耐候性、防水性、防錆性などが低下する可能性があります。

施工面積と使用材料量を記録し、仕様どおりに使用されているかを確認します📊

一度に厚く塗ればよいわけでもありません。

塗り過ぎると、垂れ、しわ、乾燥不良などが起こる場合があります。

下塗り、中塗り、上塗りと層を重ね、各工程で均一な膜をつくります。

まとめ

塗装業では、外壁、屋根、鉄部、木部、室内など、素材と用途に合わせた塗料選びが必要です。

塗料の樹脂、水性・溶剤系、耐候性、弾性、遮熱性などの特徴を理解し、下地の状態と組み合わせます。

刷毛、ローラー、吹付けを使い分け、希釈率、混合比、塗布量、乾燥時間を守ることも重要です。

高性能な塗料を選ぶだけではなく、適切な場所へ正しい方法で施工してこそ、本来の性能を発揮できます。

素材の性質を読み取り、美しさと保護性能を両立する。

その幅広い材料知識と施工技術が、塗装業の専門性を支えているのです🏠🖌️🎨✨