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南林塗装のよもやま話~現地調査と下地処理~

皆さんこんにちは

南林塗装の更新担当の中西です。

 

~現地調査と下地処理~

 

住宅、マンション、店舗、工場、倉庫など、さまざまな建物に欠かせないのが塗装工事です。外壁や屋根へ塗料を塗ることで、建物の見た目を美しく整えるだけでなく、雨、紫外線、湿気、さびなどから建材を守る役割があります。

しかし、塗装工事は、表面へ新しい色を塗れば完成する仕事ではありません。

どれほど性能の高い塗料を使用しても、下地に汚れ、ひび割れ、さび、古い塗膜の剥がれなどが残っていれば、新しい塗膜は十分に密着できません。施工直後はきれいに見えても、短期間で膨れや剥がれが発生する可能性があります⚠️

塗装の品質と耐久性を大きく左右するのは、塗る前に行う現地調査と下地処理です。

今回は、塗装業における劣化診断、高圧洗浄、ひび割れ補修、さび落としなど、完成後には見えにくい重要な技術についてご紹介します。

建物の状態を正確に調査する

塗装工事を始める前には、外壁、屋根、鉄部、木部などの状態を確認します。

塗膜の色あせ、ひび割れ、剥がれ、膨れ、さび、カビ、コケなど、建物にはさまざまな劣化症状が現れます。

手で外壁を触ったとき、白い粉が付くことがあります。これは、紫外線や雨によって塗膜表面が劣化し、顔料が粉状になって現れる症状です。

塗膜の防水性や保護性能が低下している可能性を示すサインの一つです🖐️

ただし、外壁が色あせているからといって、すぐに全面塗装が必要とは限りません。

ひび割れの幅や深さ、下地の含水状態、既存塗膜の密着性などを確認し、どのような補修や塗装が必要なのかを判断します。

屋根や高所は、はしご、高所作業車、ドローンなどを活用して調査する場合もあります。

写真を撮影し、劣化箇所と必要な工事をお客様へ分かりやすく説明することも重要です📷

ひび割れの種類を見極める

外壁に発生するひび割れは、すべて同じ原因で起こるわけではありません。

塗膜表面だけに生じている細かなひび、モルタル下地まで達しているひび、建物の動きによって繰り返し開閉するひびなどがあります。

ひび割れの種類を確認せず、上から塗料を塗るだけでは、すぐに同じ場所へひびが現れる可能性があります。

細かなひび割れには、弾性のある下塗り材や補修材を使用することがあります。

幅の広いひび割れでは、ひびに沿って補修部分を広げ、シーリング材や樹脂系の補修材を充填する場合があります🔧

構造に関係する可能性がある大きなひびや、長期間動き続けているひびについては、塗装業者だけで判断せず、建築や構造の専門家と連携することも必要です。

塗装で隠すのではなく、原因を確認してから適切に補修することが大切です。

高圧洗浄で汚れを取り除く

外壁や屋根には、長年のほこり、排気ガス、カビ、コケ、藻、古い塗膜の粉などが付着しています。

その上へ塗料を塗っても、塗料が下地へ密着せず、汚れごと剥がれる可能性があります。

そこで、塗装前に高圧洗浄を行います🚿

水圧を利用して汚れを落としますが、強ければ強いほどよいわけではありません。

傷んだ外壁や古い屋根材へ過度な圧力をかけると、表面を削ったり、水を内部へ押し込んだりする危険があります。

素材と劣化状態に応じて、水圧やノズル、距離を調整します。

カビやコケが多い場所では、専用の洗浄剤を使用することもあります。

洗浄後は、下地を十分に乾燥させなければなりません。

濡れた状態で塗装すると、塗膜の膨れや密着不良につながる可能性があります。

古い塗膜を見極めて除去する

既存の塗膜がしっかり密着していれば、その上へ適切な下塗りを行って塗り重ねられる場合があります。

一方、塗膜が浮いている、剥がれている、柔らかくなっている場合は、弱い部分を除去しなければなりません。

スクレーパー、ワイヤーブラシ、研磨機などを使用し、接着力を失った塗膜を取り除きます。

古い塗膜をすべて撤去する必要がある場合と、劣化部分だけを除去する場合があります。

残す塗膜と除去する塗膜を正しく判断することが重要です🔍

無理に強く削ると、下地そのものを傷つけてしまいます。

古い塗膜の種類によっては、新しい塗料との相性にも注意が必要です。

既存塗膜へ試験施工を行い、縮み、剥がれ、変色などが起こらないか確認することもあります。

鉄部のさびを落とすケレン作業

手すり、階段、鉄骨、シャッター、雨戸などの鉄部には、さびが発生します。

さびの上から塗料を塗っても、内部で腐食が進み、新しい塗膜ごと浮き上がる可能性があります。

塗装前には、ワイヤーブラシ、サンドペーパー、電動工具などを使って、さびや弱い塗膜を除去します。

この作業はケレンと呼ばれます🔨

さびの程度や求められる耐久性によって、表面を軽く研磨する方法から、古い塗膜やさびを広範囲に除去する方法まで使い分けます。

研磨によって表面へ細かな凹凸をつくることで、新しい塗料が密着しやすくなる効果もあります。

ケレン後は粉じんや油分を除去し、できるだけ早くさび止め塗料を塗ります。

裸になった鉄は、湿気や空気に触れると再びさび始めるためです。

木部の傷みを確認する

破風板、軒天、窓枠、ウッドデッキなどの木部も、塗装によって保護されます🌳

木材は湿気を吸ったり放出したりするため、状態に合わない塗料を使用すると、内部の水分が逃げず、膨れや剥がれが起きることがあります。

塗装前には、木材の腐食、割れ、反り、含水状態を確認します。

腐った部分へ塗料を塗っても、強度は戻りません。

必要に応じて部材を交換し、割れや穴を補修します。

古い塗膜を研磨して表面を整え、木材用の下塗り材を施工します。

木目を生かす浸透型塗料と、表面に塗膜をつくる造膜型塗料では、仕上がりや保護方法が異なります。

使用環境や既存の仕上げに合わせて選ぶ必要があります。

シーリング材の劣化を補修する

外壁材の継ぎ目や窓まわりには、弾力のあるシーリング材が施工されています。

シーリング材は、建物の動きを吸収し、雨水が内部へ入ることを防ぎます。

長期間経過すると、硬化、ひび割れ、剥離、肉やせなどが起こります。

劣化したシーリングを残したまま塗装しても、その部分から水が入る可能性があります💧

既存材を撤去して新しく充填する方法や、状態によっては上から追加する方法があります。

目地を清掃し、必要な深さを確保してからプライマーを塗布します。

シーリング材を充填し、ヘラで押さえて内部の空気を抜きながら表面を整えます。

塗装する場合は、塗料との相性や施工順序も確認します。

養生で塗らない部分を守る

塗装工事では、窓、玄関、床、車、植栽、室外機など、塗料を付けてはいけない部分を保護します。

ビニール、テープ、シートなどを使い、塗装範囲との境界を正確につくります。

養生が不十分だと、塗料の飛散やにじみが発生します。

反対に、テープを強く貼り過ぎると、既存の塗膜や建材を傷つけることがあります。

素材に合った養生テープを選びます。

玄関や窓を完全にふさぐ場合は、換気や出入りへの配慮も必要です🚪

お客様が生活しながら工事を行う場合は、使用する窓や通路を確認し、工程に合わせて養生を調整します。

下塗り材を正しく選ぶ

下塗りは、下地と上塗り塗料をつなぐ重要な工程です。

下地への吸い込みを抑える、表面を強化する、さびを防ぐ、密着性を高めるなど、製品によって役割が異なります🖌️

モルタル、サイディング、金属、木材など、下地に合った下塗り材を選びます。

下地が塗料を強く吸い込む場合は、一度塗っただけでは十分な膜をつくれないことがあります。

吸い込みの状態を見ながら、必要に応じて追加塗装を行います。

透明な下塗り材は、塗り残しが分かりにくいことがあります。

施工面積と材料使用量を管理し、全体へ均一に塗られているかを確認します。

まとめ

塗装工事の耐久性は、塗料の価格や種類だけで決まるものではありません。

建物の状態を正確に調査し、汚れ、ひび割れ、さび、劣化した塗膜、傷んだシーリングなどを適切に処理することが重要です。

高圧洗浄、ケレン、補修、養生、下塗りといった工程は、完成後には目立ちません。

しかし、この見えなくなる作業をどれだけ丁寧に行ったかによって、塗膜の密着性と耐久性は大きく変わります。

表面を新しい色で覆うだけではなく、建物の状態を整え、塗料が本来の性能を発揮できる下地をつくる。

その調査力と下地処理技術が、塗装業の品質を支えているのです🎨🔍🏠✨