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南林塗装のよもやま話~仕上がりを長持ち~

皆さんこんにちは

南林塗装の更新担当の中西です。

 

~仕上がりを長持ち~

 

塗装工事の品質は、職人が上手に塗れるかどうかだけで決まるものではありません。

使用する材料、塗布量、乾燥時間、気温、湿度、作業場所の安全性など、さまざまな条件を管理する必要があります。

塗料は化学的な反応や乾燥によって塗膜になります。施工時の条件が適切でなければ、色むら、艶むら、膨れ、剥がれ、硬化不良などが起こる可能性があります。

また、外壁や屋根の塗装では足場を使用し、高所で作業します。塗料や溶剤を扱うため、転落、火災、吸入、飛散などへの安全対策も欠かせません⚠️

今回は、塗装工事の完成度と安全性を支える品質管理・工程管理・安全管理の技術についてご紹介します。

塗装できる天候を判断する

屋外塗装は、天候の影響を大きく受けます。

雨が降っている状態や、下地が濡れている状態では、塗料が十分に密着できません️

塗装直後に雨が降れば、塗料が流れたり、表面に雨粒の跡が残ったりすることがあります。

気温が低過ぎると、塗料の乾燥や硬化が遅れます。

湿度が高過ぎる場合も、表面が白く濁る、密着性が低下するといった不具合につながることがあります。

反対に、真夏の直射日光で下地温度が高くなり過ぎると、塗料が急激に乾き、ローラー跡や継ぎむらが出やすくなります☀️

天気予報だけでなく、現場の風、雲、気温、湿度、下地温度を確認し、作業できるかを判断します。

工期を優先して無理に塗装を進めないことが重要です。

乾燥時間を守る

塗装工事では、下塗り、中塗り、上塗りなど、複数の工程を重ねます。

前の塗膜が十分に乾燥する前に次の塗料を塗ると、内部の溶剤や水分が抜けず、膨れ、縮み、硬化不良などを起こす可能性があります。

塗料の仕様書には、次の工程へ進めるまでの時間が示されています⏰

ただし、気温や湿度によって必要な時間は変わります。

表面を触って乾いているように見えても、内部が十分に硬化していない場合があります。

反対に、塗り重ねまでの時間を空け過ぎると、塗膜同士の密着性が低下する製品もあります。

製品の仕様と現場条件を確認し、適切な時間で工程を進めます。

材料の使用量を記録する

塗料には、面積に対して必要な使用量があります。

塗料を薄く伸ばして材料を節約すると、設計された膜厚を確保できません。

完成時には色が付いていても、耐久性や防水性が不足する可能性があります。

施工面積を確認し、何缶使用する予定なのかを計算します

作業終了後には、実際の使用量を記録します。

材料が予定より大幅に少ない場合は、塗り残しや塗布量不足がないかを確認します。

反対に使用量が多過ぎる場合も、一度に厚く塗り過ぎていないかを見る必要があります。

職人の感覚だけでなく、数値によって品質を管理することが大切です。

色むらと艶むらを防ぐ

広い壁面を塗装する際、途中で塗料が乾くと、塗り継ぎ部分が目立つことがあります。

塗料が濡れている間につなげながら、一定方向へ施工します。

複数人で作業する場合は、ローラーの動かし方や塗布量をそろえます

同じ色番号の塗料でも、製造時期や缶によってわずかな差が生じる場合があります。

複数缶を使用する場合は、塗料を大きな容器で混ぜ合わせ、色を均一にする方法もあります。

補修塗りでは、周囲と同じ塗料を使用しても、経年変化や塗り方の違いによって色や艶が合わないことがあります。

部分補修で目立つ場合は、面全体を塗り直すことを検討します。

刷毛跡・ローラー跡を整える

塗料の粘度、道具、力加減が合っていないと、刷毛跡やローラー跡が強く残ります。

刷毛へ塗料を含ませ過ぎると垂れやすくなり、少な過ぎるとかすれます️

ローラーを強く押し付けると、塗料が端へ寄り、筋ができることがあります。

適量を含ませ、一定の力と速度で動かします。

広い面では、塗料を配る工程と表面を整える工程を分けることもあります。

角や端を刷毛で塗った後、乾く前にローラー部分とつなげることで、境目を目立ちにくくします。

塗料の乾燥速度と作業範囲を考える技術が必要です。

足場の安全を確保する

外壁や屋根の塗装では、足場を使用します。

作業床が狭い、足場材が濡れている、資材が通路へ置かれているなどの状態では、転落やつまずきの危険があります

作業前に、足場の固定、手すり、昇降設備、作業床などを確認します。

塗料缶や工具を不安定な場所へ置かず、落下防止対策を行います。

地上には立入禁止区域を設け、通行人やお客様を守ります。

強風時には、養生シートが風を受けて足場へ大きな力を加える場合があります。

天候を確認し、必要に応じてシートを調整したり、作業を中止したりします️

塗料の飛散を防ぐ

屋外塗装では、風によって塗料が周囲へ飛ぶ可能性があります。

近隣の住宅、車、植栽、道路などへ塗料が付着すると、大きなトラブルになります。

足場へ飛散防止シートを設置し、窓や設備を養生します。

吹付け塗装では、特に広範囲へ飛散するため、風向きと風速を確認します

風が強い日は、吹付けを中止したり、刷毛やローラーへ切り替えたりします。

近くに駐車車両がある場合は、移動をお願いするか、専用カバーで保護します。

塗料を塗る技術だけでなく、塗料を周囲へ出さない管理も重要です。

有機溶剤と火気を管理する

溶剤系塗料やシンナーなどは、揮発した成分を吸い込む危険や、引火する危険があります

作業場所を換気し、材料に合った防毒マスク、手袋、保護眼鏡などを使用します。

密閉された室内やタンク内などでは、通常の屋外塗装とは異なる安全対策が必要です。

火気、喫煙、火花が出る工具などを近づけてはいけません。

塗料や溶剤の容器は、ふたを閉め、直射日光や高温を避けて保管します。

こぼした場合は、周囲への拡散や排水への流出を防ぎ、適切に処理します。

作業者の熱中症を防ぐ

夏の外壁や屋根は、非常に高温になります。

特に屋根上では日陰が少なく、塗料や屋根材からの照り返しもあります☀️

水分と塩分を補給し、定期的に休憩します。

体調不良を我慢せず、めまい、吐き気、強い疲労などの症状があれば、すぐに作業を中断します。

作業時間を早朝中心に調整する、日陰の休憩場所を用意するなど、現場全体で対策します。

長袖や保護具を着用する塗装作業では、体内に熱がこもりやすいことも考慮しなければなりません。

近隣と利用者への説明

塗装工事中は、足場、騒音、におい、養生などによって、住民や近隣へ影響が出ます。

工事前に、期間、作業時間、洗浄日、塗装日などを説明します

高圧洗浄時には、洗濯物や窓の開閉について協力をお願いする場合があります。

室内塗装では、塗料のにおいや使用できない部屋について案内します。

予定が変わった場合も、できるだけ早く共有します。

丁寧な説明と連絡によって、お客様の不安や近隣トラブルを減らせます。

工程ごとの写真を残す

塗装工事は、完成すると下塗りや補修部分が見えなくなります。

高圧洗浄、ひび割れ補修、ケレン、さび止め、下塗り、中塗り、上塗りなど、工程ごとに写真を撮影します

写真があれば、どの場所へどのような施工を行ったのかを、お客様へ説明できます。

撮影するだけでなく、場所や工程が分かるように整理することが重要です。

材料名、施工日、天候、担当者などを記録すれば、将来の点検や塗り替えにも役立ちます。

完了検査で細部を確認する

工事完了後は、色むら、塗り残し、垂れ、汚れ、養生テープの残りなどを確認します✅

足場の上から近くで見るだけでなく、地上や道路など、普段建物を見る位置からも確認します。

雨樋の裏側、軒天、配管まわり、窓の角などは、塗り残しが起こりやすい場所です。

塗装面だけでなく、窓、床、設備へ塗料が付着していないかも見ます。

手直しが終わった後に養生や足場を撤去し、周囲を清掃します。

まとめ

塗装工事の品質を守るためには、天候、乾燥時間、材料使用量、塗り方などを細かく管理する必要があります。

同時に、足場、塗料、溶剤、熱中症、飛散などへの安全対策も欠かせません。

美しく塗る技術があっても、乾燥時間を守らなければ塗膜の性能は低下します。

工期が予定どおりでも、事故や近隣トラブルが起これば、良い工事とはいえません。

施工条件を数値と記録で管理し、作業者、お客様、周辺環境の安全を守る。

その徹底した品質・安全・工程管理が、長持ちする塗装工事と信頼をつくっているのです✅✨